女性活躍推進事例

 

事例1:A社様のご紹介(小売業)

【主な課題感】

社長交代を3年後に控え、事業拡大をはかる中、経営に関わる業務を任せられる次世代幹部人財の不足が露呈。中でも既存社員の7割、新入社員も6割が女性であるにも関わらず、女性役員0名、管理職1名という状況をそろそろ打開しなければならないという課題が持ち上がる。また、評価について、上司の好き嫌い評価になりがちであり、女性からは「何が評価されているか分からない」という声も。

同業他社では女性活躍を強みとして採用PRで成果を挙げている企業も増え、同業者や学生から「御社は何をしているのですか?」と聞かれる。ブランディングのためにも対応しなければという焦りもあった。

 

【導入まで】

 ①人事担当の常務・部長との面談による現状の課題感と期待値の確認

  →一旦テーマを「女性活躍推進:管理職養成」に絞る

 ②常務より社長への相談、役員会での合意形成

 ③面談による社員様ヒアリング・課題整理と今後のアクションの設定

 ④役員会での報告・役員向け勉強会開催「女性活躍の意義・今後の取り組みについて」

 ⑤ウーマンカレッジ詳細設計

 

【プロジェクトの大まかな流れ】

テーマ(進める中で少しずつ変更有り):

 2年間かけて13名選抜メンバーを社内ロールモデルとして磨き上げる

 管理職候補の発掘・採用シーンへの登用・社内教育で活躍していただく

 「女性活躍」に対する社員・役員のアレルギー感を前向きに変える

 社内メンターとして1on1ではカバーしきれない相談窓口になっていただく

 

 ①カレッジメンバーの選抜(立候補+オファー)

 ②同じメンバーへ 半年コース講義×3クール実施(講師6名体制で担当)

 ③1クール終了後、個別のキャリア面談・TSA(ポテンシャルテスト)実施

 ④2ヶ月に1回の担当部署との戦略会議(課題整理・アクションの見直しやゴールの微修正)

 ⑤1クール毎、最終講義は役員同席・受講生による成長プレゼンテーション

 ⑥出てきた課題や成果を踏まえた、評価・教育制度への反映

 ⑦2期以降のウーマンカレッジは受講社員が講師や推進役を務めている(主体的な内製化)

【ウーマンカレッジを通じた主な成果】

  • 新たな女性管理職候補選出(4名)本人意思あり 
    →うち半年以内に昇格3名
  • ターゲットとした女性社員の管理職志向の向上(昇進志向 開始前28%→ 終了後71%)
  • 属人に頼りすぎないマネジメントの仕組み化(社員1人1人の特性の整理、その内容にあわせたマネジメント指針の開発)
  • 上司と部下、男女間のコミュニケーションの円滑化(男性上司層の女性への苦手意識の軽減)
  • 人事課題の再整理、人財教育制度全般の再設計 
  • 上記による社員の生産性向上

 


 

事例2:B社様のご紹介(製造業)

【主な課題感】

新卒中途ともに女性の採用が増える中、経営トップは女性活躍の現状への危機感があった。数年前より女性の一般職採用を廃止し、総合職採用のみに変更。同時に、既存の一般職女性にも順次、総合職を目指してもらうことを期待するが、部長クラスからは「総合職レベルに該当する女性がいない」という声が目立つ状態。打開も狙いダイバーシティ推進室を立ち上げ、女性を担当室長に。しかし、どこからどう着手して良いのか手間取り、気運が高まらないまま3年間が経過していた状態だった。一方で人事部は、労務業務と採用で手一杯で、人財育成や組織開発までは手が回らず、なかなか足踏み状態が続く中で、弊社ウーマンカレッジとの出会いがあり、外部の知見とマンパワーを取り入れることをご選択。半年の準備期間を経て、本格スタート。新社長就任のタイミングも重なり、役員の皆様の理解も少しずつ進み、より活動が加速した。

 

【導入まで】

 ①ダイバーシティ推進室とのディスカッション

 ②まずは本社女性社員研修の実施+個別ヒアリング面談→現状把握

 ③担当役員様への報告と課題感の共通認識化

 ④ウーマンカレッジ詳細設計

 ⑤女性活躍以外も含めた人事研修制度全体の再設計

 

【プロジェクトの大まかな流れ】

 1期生:中堅女性社員から管理職候補の発掘(本社)

 2期生:中堅女性社員から管理職候補の養成(本社・営業所)

 3期生:女性一般職+若手社員のビジネススキルのベースアップ

 →女性一般職は総合職レベルに引き上げる 3期は1期生が講師に

 

 ①カレッジメンバーの選抜(立候補+オファー)

 ②1期が10ヶ月コース 2期、3期と続く (講師4名体制)

 ③半期終了時点で、個別のキャリア面談・TSA(ポテンシャルテスト)実施

 ④毎月1回の担当部署との戦略会議(課題整理・アクションの見直しやゴールの微修正)

 ⑤最終講義は全役員同席→受講生によるプレゼンテーション・役員評価

 ⑥出てきた課題や成果を踏まえた、「制度」「風土」「教育」改革への反映

 ⑦来期の再設計

【ウーマンカレッジを通じた主な成果】

 

  • 受講社員のES、会社とのエンゲージメントが著しく向上した(会長・社長への感謝)
  • 女性管理職1名の状態から、新たな女性管理職候補の選出(3名)本人意思あり
  • 経営幹部が女性社員の活躍の可能性を感じ、女性活躍推進への前向きな発言や関与が増加
  • ウーマンカレッジ受講希望者の順番待ちができる(次世代女性管理職候補) 
  • 会社全体が人事教育の価値を再認し、ウーマンカレッジだけではなく次世代社員全般への教育に着手

 

ウーマンカレッジ卒業生の声

  • ウーマンカレッジ研修も終わり、すごく寂しく思います。一年半という長いようで短い間でした。私は本社勤務になったと同時にウーカレ研修に参加させていただきました。私にとってウーカレは自分の自信になったのはもちろん、日々の業務につまった時にすごく助けられました。まだまだ未熟ですが、私たちが地域一番の選択肢になるように、先生から学んだことを活かして日々活動してまいります。本当に一年半ありがとうございました。

30代女性/営業職/化粧品業界

  • プロジェクトでは大変お世話になりました。ありがとうございました。自分を知ることから始まり、仕事と向き合い仕事の見直しをしたのは初めての経験でした。ようやく通常の業務に戻り、12月へ向けての詰めをみんなで作り上げたいと思います。今回の学びで得たこと、本社の方とも繋がったこと、これからの自分に活かしていきたいと思います。黒田先生、本当にありがとうございました。

20代女性/研究職/製造業勤務

  • キラキラなウーカレの研修のおかげで、10月に新しい推進室を立ち上げることができました!新推進室では、かな先生に学んだことを思い出し、日々活動しています。またよろしくお願いします。

30代女性/マネージャ職/化粧品業界

  • 大変興味深く、私の人生の中で忘れられない講義になりました。ありがとうございました!小林先生にズバッと指摘されて、良い意味でショックでした。自分の甘さが浮き彫りになりました。指摘していただけてよかったです。もう逃げられないなと自覚しました。本気で患者様の幸せを考えていきます。

30代女性/薬剤師

  • 14年間在籍した部を離れ、役員秘書という役職となりました。まだまだ不慣れがことが多く、戸惑うことも多々ありますが、黒田先生や講師の方々のような活躍している女性の姿を理想としながら、頑張っていきたいと思っております。

30代女性/管理職候補/小売業界

  • 黒田先生、講義ありがとうございました。ひとつクリアできるとさらに次の課題がみえてくる。ウーマンカレッジで歩み続ける大切さを学びました。第2章が終わって、今はとても清々しい気持ちです。まさに始動に相応しい気持ちだと思います。次のステージに向かって離陸します。まだまだ黒田先生にお聞きしたいことがたくさんあります。ぜひまた躓いた時に相談させていただきたいです。

40代女性/管理職候補/製造業勤務

  • 今まで受けた中で最も充実した研修でした。ありがとうございました。

・具体的で的確な講師陣のご指導(しかも6ヶ月!)

・楽しさ、仲間との励まし合い

・成長の実感

 

 苦しいときもありましたが、私たちにのみ与えられた良い機会と再認識すると、前向きになれました。また、成長、達成感を実感した時の前に道が開かれた感覚が何ともよかったです。さて、これからが勝負です。周りを巻き込みながら、講師陣の言葉をお守りにしながら、進みたいです。

30代女性/管理職候補/小売業勤務